沖縄県内無料Wi―Fi 外国人客8割満足 認証手続き一元化が課題


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 沖縄県文化観光スポーツ部は4日までに、県内公衆無線LAN「Be.Okinawa Free Wi―Fi(ワイファイ)」サービスの利用状況などをまとめた。利用者の9割は国内に在住し、沖縄を訪れる回数は3回以上が7割を超えた。海外の利用者は初めて沖縄に来た人が約5割で、ワイファイ利用の満足度に「満足」と「やや満足」を答えた人は8割を超えた。利用の時間帯は、午前中は空港や那覇市の国際通りに集中しているが、夜間は特定の飲食店でワイファイを使用していた。

 調査は「沖縄Free Wi―Fi統合環境整備事業」の一環で行われた。2016年10月~17年2月にかけて「Be.Okinawa」利用者にウェブアンケートを実施した。

 日本語以外の回答ページで答えた利用者の普段住んでいる国・地域は台湾が33・3%で最も多く、次いで香港が19・0%、中国本土が14・2%だった。

 出発前に役に立った旅行情報について、外国人回答者は個人ブログから情報を得たのが最多の18・6%、旅行ガイドブック13・5%、Be.Okinawaのサイト11・8%だった。

 沖縄のWi―Fi改善点について、日本人客と外国人客はともに「利用開始手続きを分かりやすくする」「利用場所(アクセスポイント)を増やす」「通信速度の高速化」が上位3位だった。

 県は、外国人観光客が無線LANに接続できる環境を全県的に整備しようと、「Be.Okinawa Free Wi―Fi」サービスの実施事業者として沖縄セルラー電話など3社を認定し、3社が設置するアクセスポイントは約5千カ所ある。だが、各事業者間の連携が取れず、認証手続きも一元化されていない。県は本年度も県内のフリーワイファイ統合などに取り組む。