オスプレイ、オーストラリア沖墜落 普天間所属 着艦失敗か 3人不明、23人救助


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 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが現地時間の5日午後4時ごろ、オーストラリア東部クイーンズランド州沖合の海上に墜落した。洋上展開中の艦船への着艦に失敗したとみられる。在沖海兵隊は、乗員26人中23人を救出したが、3人が行方不明だと発表した。普天間飛行場所属のオスプレイの墜落事故は2016年12月の名護市安部の浅瀬への墜落に次ぎ2度目。

 開発段階から“欠陥機”と指摘され続けている同機の危険性が改めて示された格好で、日常的に同機が頭上を飛び交う県内では不安が広がっている。

 墜落したのは、海兵隊普天間飛行場所属の第31海兵遠征部隊(31MEU)の第265海兵ティルトローター部隊所属。同部隊所属のオスプレイは、名護市安部での墜落事故以降も、17年6月6日に伊江島補助飛行場に、同10日は奄美空港に緊急着陸するなど不具合が相次いでいた。

 県には5日夜、米軍から墜落の一報が入った。富川盛武副知事に在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官から電話があり、ニコルソン氏は「豪州の洋上でオスプレイがクラッシュ(墜落)した」と伝えた。米国や豪州の新聞、テレビの報道は軒並み事故を「クラッシュ(墜落)」と報じているが、在沖海兵隊は「mishap(事故)」と発表している。

 沖縄防衛局は5日午後11時ごろ、報道各社に「普天間所属のオスプレイが豪州東海岸で訓練中に事故を起こし、捜索救難中との情報を米側より受けた」とFAXで発表した。

 現地紙報道などによると、オスプレイの部隊は7月下旬まで米豪合同軍事演習「タリスマン・セーバー」に参加していた。