アルゼンチンで沖縄県系人と交流へ 県内高校・大学生10人が出発


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アルゼンチンへの出発を前に記念撮影をする参加者の高校生や大学生、県の担当者ら=14日午前9時すぎ、那覇空港

 沖縄の若者を海外に派遣して県系人との交流を設ける県の「海邦養秀ネットワーク構築事業」に参加する県内の高校生や大学生の計10人が13日午前、那覇空港から今回の派遣先となるアルゼンチンへ出発した。29日までの日程で、在亜沖縄県人連合会との交流会やアルゼンチンの歴史を学ぶ視察学習などを実施する。同空港「ていごの間」で出発式が行われ、参加者それぞれが抱負を語った。

 留学先の台湾での経験を基に沖縄文化を見つめ直し、ウチナーグチを学んでいる琉球大学医学部6年の末吉利成さん(26)は「アルゼンチンの状況も見て(海外の県系人や県内での)ウチナーグチの継承の方法を模索していきたい」と語った。

 名護高校2年の玉城優さん(16)は「受け身ではなく、たくさんのことを学びたい」と意欲を見せた。那覇国際高校2年の新里恵梨さん(17)は「祖父の親せきが移民していたが、(移民先の国の様子は)私にとっては想像の世界だった。積極的に学びたい」と強調した。「将来は沖縄と海外を結びつける仕事がしたい」と話す知念高校3年の国吉優那さん(17)は「海外のウチナーンチュとの人脈を結ん、将来のやりたいことを見つけたい」と語った。【琉球新報電子版】