「乱横断」やめて 沖縄市国道330号 車道横切り、事故も


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胡屋十字路付近の国道沿いに設置された横断禁止を呼び掛ける看板=1日、沖縄市中央

 【沖縄】沖縄市内の国道330号などで、歩行者が横断歩道以外で車道を横切る「乱横断」が問題となっている。沖縄署交通対策課が「事故が集中している」とするコザ十字路と安慶名十字路の間では、2016年7月~17年6月の1年で4件の人身事故が発生。過去には死亡事故もあった。国道を管理する南部国道事務所は、同じく乱横断が目立つ胡屋十字路と中央パークアベニュー入り口の胡屋北交差点の間に「横断キケン」「横断歩道を通りましょう」と書いた看板を7カ所に設置、乱横断をしないよう呼び掛けている。

 沖縄署によると、乱横断による交通事故が起きやすい状況や場所の特徴は(1)車の交通量が少ない夜間や早朝(2)直進が多く漫然と運転しがちな場所(3)店など歩行者が横切るニーズがある場所―などが挙げられる。

 コザ十字路と安慶田十字路の間では、車道を挟んで反対側にある道沿いのスーパーや飲食店を目的に乱横断する人が多いという。

 沖縄署交通対策課の呉屋厚課長は「高齢者が夜間に1人で横切ることが多いため、家族も含めて注意してほしい。運転手は夜に横断者が多いことを認識し、ハイライトを使うなどして早期の発見を心掛けてほしい」と注意喚起した。

 一方、胡屋十字路と胡屋北交差点の間も乱横断が目立つ。南部国道事務所が昨年10月18日、午前7時から12時間にわたり調査したところ、88件の乱横断を確認した。同事務所の下地博明副所長は「交通ルールを守り、事故のない道路利用をお願いしたい」と呼び掛けた。