教科書選定、議事録公表へ 那覇地区道徳教科書問題


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浦添市教委の嵩元盛兼教育長(左)に要請書を手渡す沖教組那覇支部の木本邦広委員長=15日午後1時ごろ、浦添市役所

 2018年度の小学校道徳教科書採択で、那覇市や浦添市など5市町村でつくる那覇地区が他社に比べて愛国主義的傾向の強い教育出版(東京)の教科書を採択した問題で、同地区の事務局を務める浦添市教育委員会は15日午後、採択する教科書を決定した採択地区協議会の議事録を公開する意向を示した。

 浦添市教委の嵩元盛兼教育長らが、県教職員組合(沖教組)那覇支部の採択撤回などを求める要請の場で明らかにした。同市教委は公開時期を9月中旬としており、市民からの開示請求に応じる形で公開する。

 同日の要請で、沖教組側は「審議委員とも協議したい」として協議会委員の氏名公表を求めたが、浦添市教委側は「委員の任命時に氏名は公表しないと約束している」として、公表しない意向を示した。

 また、教科書採択の再審議についても「行う予定はない」とした。【琉球新報電子版】