南部水道企業団企業長、八重瀬元課長を起用 仲栄真氏「両町と連携」


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 仲栄真弘実氏

 一部の職員に対し規則に基づかない不適切な給与引き上げなどを行っていた南部水道企業団の企業長に、元八重瀬町税務課長の仲栄真弘実氏(65)=八重瀬町=が16日、就任する。企業団議会が15日の臨時会で、仲栄真氏の人事同意案に全会一致で同意した。

 仲栄真氏は取材に「八重瀬・南風原の両町などと連携を密にし、今回の給与問題のようなことが起こらないようシステムを固めていきたい」と語った。

 企業団は前企業長の任期が切れる3月31日を前に、課長職の男性職員を企業長に登用する人事案を議会3月定例会に提案。しかし、男性を含む一部職員が不適切な昇給を受けていたことが表面化し、人事案を取り下げた。4月以降の4カ月半、企業長職は空席となっていて、玉城秀樹次長が職務代理者を務めていた。

 6月に開かれた議会定例会で、複数の南風原町議が「外部からの新しい企業長に改革してもらった方がいい」などと述べ、企業団内部からの登用に反対する考えを示していた。