米陸軍ヘリがハワイ沖で墜落 5人が行方不明


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒

 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】現地時間15日夜(日本時間16日夕)、米ハワイ州オアフ島沖で米陸軍UH60ブラックホークヘリコプターが夜間の訓練中に墜落した。乗員5人が行方不明になっている。米海兵隊の普天間飛行場所属垂直離着輸送機MV22オスプレイがオーストラリア東海岸に墜落し、わずか10日後に米軍機墜落事故がまた発生した。

 米沿岸警備隊の16日午前の発表やCNNの報道によると、事故機はハワイの米陸軍第25戦闘航空旅団所属で、オアフ島西部のディリンガム飛行場とカエナ岬の間を2機で訓練飛行中、15日午後10時過ぎに1機との交信が途絶えた。沿岸警備隊などが捜索に当たったところ、同11時半ごろ、オアフ島の最西端カエナ岬から約3・2キロの海上で、機体の残骸が見つかった。

 県内では、米陸軍の特殊作戦用MH60ヘリが2015年8月、うるま市伊計島南東の海上で米海軍艦船への着艦に失敗し、墜落。13年8月には、宜野座村のキャンプハンセン内に嘉手納基地所属のHH60救難ヘリが墜落した。

 ハワイでは、昨年1月に米海兵隊のCH53Eヘリ2機が衝突墜落し、12人が死亡する事故や、15年5月に米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落で2人が死亡する事故が起きている。【琉球新報電子版】