「鉄軌道は戦後復興」 計画委 整備意義付けへ意見


社会
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沖縄鉄軌道の理念について意見を交わす沖縄鉄軌道計画検討委員会の委員ら=18日、県庁

 沖縄本島への鉄軌道導入に向け、県が設置した有識者による「沖縄鉄軌道計画検討委員会」(委員長・森地茂東京大名誉教授)が18日、県庁で開かれた。委員からは「戦争によって沖縄から鉄軌道がなくなった。戦後復興の視点で国家プロジェクトとして位置付ける必要があるのではないか」など整備の意義について意見が上がった。

 委員の一人、藤井聡京都大学大学院教授は「鉄軌道が整備されると、人口が増え、企業が立地し、税収が増えるなど街づくりが進む。その効果が大きいことを(整備の利点の中に)掲げるべきだ」と提言した。

 廻洋子敬愛大教授は「本島北部を通過する際、どの程度、景色が見えるかで鉄軌道のポジション(位置付け)が変わってくるかもしれない。単に通勤だけでなく観光も視野に入ってくる」と観光資源としての視点も持つよう提案した。