奉仕活動、意識高く 「ボラんちゅ」キャンプで高齢者ケア


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 【浦添】ボランティア活動への意識を高めることなどを目的とした「第5回ボラんちゅキャンプ」が9、10の両日、浦添市の牧港公民館で開催された。港川中学校の生徒ら27人が参加した。10日は地域の高齢者を招き、ハンドマッサージを施して交流を深め、ボランティアを通して地域の一員として活動することの大切さを学んだ。

第5回ボラんちゅキャンプに参加した港川中学校の生徒や高齢者ら=10日、浦添市の牧港公民館

 キャンプは浦添市社会福祉協議会と港川中学校区の第4民生委員・児童委員協議会などが主催。社会医療法人仁愛会の地域包括支援センター「みなとん」や介護老人保健施設アルカディアなどの協力を得て、劇を通して高齢者への接し方を学んだほか、実際に高齢者宅への見守り訪問に同行した。

 10日は、地域の高齢者を招いてハンドマッサージを実施。浦添市周辺で活動する介護美容セラピストの団体「ククル・ドゥ」(仲西郁代代表)からタッチセラピーの方法を学んだ生徒らは、ハンドクリームなどを用いながら丁寧にマッサージを施していた。

地域の高齢者にハンドマッサージを施し、交流を深める生徒たち

 マッサージに挑戦した仲原花海(なみ)さん(13)=港川中2年=は「初めて合宿に参加したが、普段接することのない地域の高齢者の方と話すことができて、視野が広がったと思う」と充実した表情を見せた。

 マッサージを受けた市港川の普天間道子さん(80)は「とても気持ちよかった。いい子たちばかりでうれしい。毎日マッサージを受けたいくらいだ」と笑った。

 市社会福祉協議会の山城梢子さん(32)は「今回で5回目だが、今年は地域の高齢者との触れ合いをさらに密にしようと取り組んだ。合宿を通してボランティアの大切さを実感してくれたらうれしい」と話した。