52台の車両が資材搬入 海上作業確認されず


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
工事車両搬入に抗議する市民をごぼう抜きで排除する機動隊員ら=22日午前9時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で22日午前9時すぎ、基地建設に反対する市民による抗議の声が上がる中、工事車両52台がキャンプ・シュワブゲート内に入った。海上は天候不良のため目立った作業は確認されていない。

 米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、県警機動隊が座り込んで抗議していた約20人の市民をごぼう抜きで排除した。列をなしたダンプカーが石などの資材を基地内へ搬入した。

 集会では米国でのジュゴン訴訟の控訴審について、門前払いだった一審の判決から、地裁に審理差し戻しになったことが報告され、市民から拍手が起こった。

 シュワブ沿岸では、作業員が辺野古崎西側の工事現場を確認するような姿が確認されたが、午前10時現在、目立った作業は見られない。辺野古崎の資材集積場では重機が動く様子が確認された。大浦湾は台風の影響で波が高く、新基地に反対する市民の海上抗議はなかった。沖縄防衛局の警備船も姿が確認されていない。【琉球新報電子版】