ICT活用し授業 与那国で実証実験開始 通信高校の実現性探る


この記事を書いた人 平良 正
琉球大学とつながれたモニターで授業を受ける実証実験の参加高校生ら=23日、与那国中学校

 【与那国】内閣府と沖縄県与那国町、琉球大学は23日、情報通信技術(ICT)を活用した通信高校新設の実現性を探る実証実験を始めた。

 高校進学のため島を離れざるを得ない状況を改善することが狙いで、ICTを利用した離島教育改善の取り組みは県内初。夏休みで帰省している高校生9人を対象に25日まで与那国中と琉球大をモニターでつないで授業を実施する。

 授業は100インチのパネル2枚をつなぎ合わせ、琉球大にいる講師と与那国中にいる生徒らの映像をプロジェクターで投影して行う。実証実験では英・数・国各1時間の授業を3日間実施。講師は元高校教諭が務める。

 23日の数学の授業では笑いが時折起こるなど、和やかな雰囲気で授業は進行した。