山内昌徳さん死去 戦後沖縄民謡草分け 95歳


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 戦後の沖縄民謡界の草分けだった民謡歌手の山内昌徳(やまうち・しょうとく)さんが24日午前1時58分、肺がんと胸膜炎のため北中城村の病院で死去した。95歳。読谷村出身。告別式は26日午後4時から5時、沖縄市倉敷111の5、沖縄葬斎場。喪主は妻文子(ふみこ)さん。

 幼少から歌三線に親しみ、戦後は旧コザ市に住んで小浜守栄さん、嘉手苅林昌さんらと交流しながら腕を磨いた。沖縄民謡が全国的に知られていなかった1958年、59年にNHKのど自慢全国大会に出演し、その魅力をアピールした。「ナークニー」を得意とし、甘い歌声は「100年に一人の美声」とたたえられた。

 琉球音楽協会最高顧問。昌線会会主。2004年に第1回普久原朝喜賞、10年に地域文化功労者文部科学大臣表彰を受けた