重機で砕石掘り返す 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
「N5護岸」建設予定地付近の仮設道路整備で、黒い布を敷く作業員=26日午前9時15分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で26日午前、辺野古崎西側の「N5護岸」予定地付近では仮設道路工事が行われた。積み上げた砕石を重機で掘り返し、黒いシートを敷く作業も確認された。「K1護岸」付近の浜辺では土嚢を積み上げる作業が行われた。

カヌーの市民を拘束するためゴムボートで追尾する海上保安官=26日午前11時22分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

  新基地に反対する市民は船3隻とカヌー16艇で抗議行動をした。フロートを越えたカヌーメンバーが海上保安官に一時、拘束された。
  キャンプ・シュワブのゲート前では市民約120人が集まり、工事の資材搬入を止めようと抗議行動をした。午前中は工事車両による搬入作業はなかった。

差し入れられた大きなバナナに見入る抗議行動の市民=26日午前10時40分ごろ、名護市のキャンプ・シュワブゲート前

 ゲート前のテントには県選出国会議員も訪れ、オール沖縄会議による訪米行動や国会情勢の報告などをした。ヘリ基地反対協の安次富浩氏は今月12日に開かれた県民大会を受けた上京要請行動の報告をした。
 テント前には大きなバナナ2房の差し入れがあり、市民らは「大きい」と言って写真を撮るなどして場が和んだ。【琉球新報電子版】