地域

自立へグループホーム 伊是名村諸見名護学院開設 漁協加工所で作業

漁協での作業に励む利用者ら

 【伊是名】伊是名村諸見に、社会福祉法人名護学院(名護市)の共同生活援助事業所(グループホーム)「サンクバーナ」がこのほど開設された。名護学院が運営する就労支援事業所「ワークサポートひびき」が提供する就労支援と連携し、入居者の地域生活をサポートしている。利用者は自立を目標に共同生活を送りながら、日中は漁協の加工所でモズクの選別などに汗を流している。

 「サンクバーナ」の名称は、伊是名村の村花からとった。利用者が仕事や生活を通して、地域の一員として交流を図りながら、地域に根差した事業所として、伊是名村へUターン、Iターンを希望する人たちの受け皿となることを目指している。

 開設のきっかけは伊是名漁協から、名護学院へ働き手を募集したところ、名乗りを上げたメンバーが伊是名で就労訓練を始めたことだ。漁協の働き手として、安心して生活を送れるようグループホーム開設へつながった。名護学院の各事業所からもスタッフが島を行き来し支援してきたほか、村内からも生活環境の整備などで協力もあった。

 ことし7月に正式なグループホームとして認可された。利用者には、村内での就労体験を重ね、本島から移住してきた人もいる。

 利用者は現在4人。今帰仁村出身の棚原さんは「伊是名は、行事がいろいろあって、海も山もきれいだし住みやすい」とほほ笑む。名護市出身の上間さんは「いっぱい仕事を頑張りたい。ホームのメンバーを増やしてみんなと楽しく過ごしたい」と笑顔を見せた。

 同じく名護市出身の安田さんは「島のフットサルチームに入った。仕事だけでなく趣味も充実している」と話す。伊是名村出身の名嘉さんは「島で行われるカーレース大会の観覧などを楽しんでいる」と充実した表情だ。

 グループホームの専任職員として名護市から家族で移住した金城さんは「障がいがあってもマッチする仕事があれば優秀な働き手となり活躍できる」と話す。また「伊是名島にこの事業所ができたことが喜ばれるよう頑張っていきたい」と意気込む。

 村漁協職員の東江安代さんは「今まで手の回らなかった仕事がはかどっている。楽しそうに一生懸命取り組んでもらい、助かっている」と感謝を述べた。

 サンクバーナを訪れた名護学院の崎濱秀政理事長は「彼らが村に解け込み、歓迎してもらっている。みんな誇らしげに良い顔をしていた」と話した。
(比嘉陽子通信員)