くらし

[ココロ・カラダ不思議つながり]22 1、2歳の記憶、なぜ抜けてる?

Q.1、2歳の記憶、なぜ抜けてる?

 


 今日の質問は、1歳や2歳ごろの記憶が抜けているのはなぜですか? です。小学3年生からです。


A.眠っている間に脳が整理

 


 人は誰でも、いろんなことをどんどん忘れていきます。楽しいことを忘れるのは残念だけど、つらい・悲しい・苦しいこともたくさん経験するので、忘れていくって幸せなことだと私は思います。中学生への調査によると、一番最初の記憶は4~5歳頃の出来事という人が多いです。でも中には、とてもつらい体験をした3歳頃の記憶がある人もいました。もし、つらい記憶ではないのに3歳頃の出来事を覚えていたら、周りの人から繰り返し話を聞いていたり、写真を見て教えてもらったりして覚えているのだと思います。

 ところで、あなたは夢を見ることはありますか? 眠っていて身体は休んでいるけど脳が働いているときに夢を見ます。脳が活発に動いている人は起きたときに夢を覚えているとか、夢に色が付いているとか言われています。身体が休んでいるとき、経験したことを脳が整理して脳の引き出しにしまっているんです。人は経験を整理すると「これは過去にあったことだ」と手放せます。ちょっとつらいことがあっても、一晩ぐっすり眠るとつらさが軽くなるのはこういうわけです。

 眠るだけでは手放せないつらい出来事は誰かに聴いてもらいましょう。身近なおとなに話しづらいときは電話相談でも良いです。誰かに受け止めてもらうと「これは過去にあったこと。今の自分は大丈夫」と手放しやすくなります。



 先のことを考えて不安なときは「○○のことを想像して心配だなと、今、私は考えた」と「今」を強調して声に出してみましょう。他にも食べ物の味、聞こえる音、見える風景や物など、感覚に意識を向けると「今、ここで考えているのは大丈夫な自分」であることを思い出し、落ち着くことができます。まだ起きていないことをぐるぐる考えてしまうときは、試してみてくださいね。



徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。

 心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。

 新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。
 

~ この連載が本になりました ~

ココロ・カラダ不思議つながり

 
徳永桂子・著/上原明子・イラスト
A5変型判 128頁(オールカラー)

¥1,250(税抜き)
 



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