嘉手納「緊密連携」一致も 防衛相、在日米軍司令官と面談 


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米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落などについて語る小野寺五典防衛相(左)と在日米軍のマルティネス司令官=28日午後3時20分ごろ、防衛省

 【東京】小野寺五典防衛相は28日午後、在日米軍のマルティネス司令官と防衛省で会談した。小野寺氏は米軍嘉手納基地の運用問題について取り上げた。防衛省によると、嘉手納基地で課題となる事象があった場合、日米間で緊密にコミュニケーションを取りながら解決を図ることで一致した。ただマルティネス氏の発言は明らかにしておらず、具体的な対策などの提示はなかった。

 嘉手納基地を巡っては米軍がSACO最終報告に違反する形で旧海軍駐機場を運用し、パラシュート降下訓練を実施しているとして、県や嘉手納町などは政府に米側と協議するよう求めていた。小野寺氏は17日の日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)でも言及していた。

 小野寺氏は米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが5日の豪州での墜落事故で3人が死亡したことなどに対し、弔意を伝えた。

 会談は冒頭のみ報道陣に公開された。嘉手納基地の運用に関しては非公開の場で発言があったという。【琉球新報電子版】