ベトナムから実習生 人手不足の農家支援へ JAおきなわ


この記事を書いた人 平良 正
ベトナムから27人が来沖した農業実習生

 JAおきなわ(大城勉理事長)がベトナムから受け入れる初の農業実習生27人が29日、来沖した。人手不足が深刻となっている農家を支援しようと、JAおきなわが外国人実習制度を活用した。実習生は1カ月かけて語学や生活習慣などを学んだ後、糸満市や本部町などの農家やJAおきなわ関連会社11カ所に派遣される。

 ベトナムからの農業実習生は10代後半から30代前半でいずれも男性。JAおきなわと人材派遣での協定を結んだベトナムの実習生派遣会社・アジア人材育成有限会社(ハノイ、ファン・ティ・ハイ・アイン社長)が斡旋(あっせん)する。

 1年ごとのテストに合格すれば、最長3年まで日本に滞在できる。

 ベトナムは農業が基幹産業で、主に手作業で稲作を行う農家が多い。実習生が日本の農業技術を習得し、本国にノウハウを持ち帰ってもらうことも狙い。

 実習生と雇用契約を結んだ農家が給与を負担する。JAは実習生や農家を支援する。

 那覇空港であった歓迎式で、大城理事長は「農家組合員からも大きな期待が寄せられている。この受け入れ事業でベトナムとさらなる友好関係を築きたい」と述べた。JAおきなわによると、2018年1月にも第2期生18人をベトナムから受け入れる予定という。