小野寺防衛相「予防で未然に着陸」 オスプレイ緊急着陸、事故防止と持論


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小野寺五典防衛相

 【東京】小野寺五典防衛相は1日午前の閣議後会見で、8月29日に大分空港に緊急着陸した米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを巡り、同じ機体が以前からトラブルが相次ぐ中で飛行させた米軍の安全管理を疑問視する質問に対し「むしろ飛んだ航空機の計器に表示が出たことで、予防着陸ということで未然に大分空港に着陸した」と述べ、事故を未然に防いだとの持論を展開した。

 この機体は今年6月に伊江島補助飛行場に緊急着陸、大分空港に緊急着陸する前日の8月28日には岩国基地で白煙を上げる様子が確認された。小野寺氏も「番号からみると過去の事例と同じ機体と私どもも思っている」と指摘する。

 米軍は8月の豪州での墜落事故を受け「危険な、かつ飛行の準備ができていない航空機を飛行させ、搭乗員および地元住民を危険にさらすようなことは決してしない」と宣言し、防衛省も追認している。

 小野寺氏は同時に「いずれにしても安全に十分注意してほしい」と述べた。【琉球新報電子版】