飲食店が宿泊施設に コスト減、独特の空間創出


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テナントビルを改装して新たにオープンした宿泊施設=糸満市西崎

 飲食店が入っていたテナントビルを改装した新しい宿泊施設「ゲストハウスLove Is Peace」が糸満市西崎にオープンした。飲食店で使用されていたカウンターやテーブルをそのまま活用し、店舗のような雰囲気を残した独特の部屋になっている。施設を運営するLIP(東京都)の今井郁雄代表は「テナントビルが宿泊施設に変わる事例はあまりないのではないか」と話している。

 同ビルは昨年3月までテナントビルとして利用されており、全店舗が撤退した同年4月から改装工事に入った。今井代表は「飲食店で使用されていたカウンターなどをそのまま使うことでコストも削減でき、面白い空間を作り上げることができた」と説明した。8月14日に旅館業の許可を取得し、15日にオープンした。

 ビルのオーナーの與那覇博樹氏は「観光客が増える中で県内離島の子どもたちが宿泊所を確保できないケースも増えている。離島の子どもたちでも利用できる宿泊施設を造りたかった」と話した。今井代表は「沖縄を訪れる観光客の需要も取り込むことができるはず」と期待を込めた。

 ビルは2~5階が宿泊スペースでとなっていて、各部屋に調理場などが完備されている。74人が宿泊可能となっている。