社会

ゲート内に工事車両65台 N5仮設道路工事は継続

米軍キャンプ・シュワブ前で座り込む市民らを排除しようとゲート前に集まった県警機動隊員ら=8日午前8時50分ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、約40人の市民が8日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込んだ。午前8時50分ごろ、シュワブ内から出てきた機動隊約25人が市民らを排除し、砕石などを積んだ工事車両65台がシュワブ内に入った。

 「シュワブ内に工事車両が入ることがすごく悲しかった」。座り込みをしている兵庫県の女性が涙ながらに話した。2日から沖縄を訪れ、約1カ月滞在し、座り込む予定だ。女性は20年前から沖縄に足を運んでいたが、10年前に病気になり、闘病生活を迫られ、沖縄に足を運ぶことができなかった。しかし、体調が回復して今回、沖縄滞在を決断した。

 女性は兵庫県で被差別部落に住んでおり、差別を受け続けてきた。「沖縄に基地を押し付けている1人として、私は基地問題の加差別者であるが、被差別部落問題に関して私は被差別者だ」と話す。続けて「沖縄の基地問題を考えるとき、自分自身が受ける差別に対しては敏感で、自分が差別を加える側だと、それに対して鈍感だったことに気付いた」とシュワブゲート前に座り込む理由を話した。「差別を自分のこととして考えることで、連帯し、協力できることができる。それが差別の解消につながる」と強調した。


「K1護岸」の仮設道路設置工事で砕石を下ろす作業員ら=8日午前10時10分、名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部

 辺野古崎西側の「K1護岸」建設予定地付近では、午前10時現在、砂浜の資材搬入用道路工事で、沖縄防衛局の作業員が測量をしているのが確認されたほか、砕石を下ろしならす作業が行われた。辺野古崎では複数の重機が動いている様子も見られた。大浦湾北側では潜水調査作業なども確認された。「N5護岸」建設予定地付近の仮設道路工事では、大型トラックで砂浜に下ろした砕石をならす作業が行われた。

 新基地建設に抗議する市民らは、7艇のカヌーと抗議船2隻で工事の様子を監視した。抗議船には共産党の赤嶺政賢衆議院議員が乗船し、市民から工事状況の説明を聞いていた。【琉球新報電子版】