
県教委の教員採用試験をめぐり安慶田光男前副知事が特定の人物の採用を働き掛けた問題について、平敷昭人教育長が2016年度実施の採用試験でも安慶田氏から受験者の名前を見せられ「どうにかならないか」と告げられていたことが8日までに分かった。那覇地裁から調査依頼を受けた県教育庁が事実関係をまとめ、1日に書類を提出した。
平敷教育長は「正確には覚えていないが」と前置きした上で、8月にあった一次試験合格発表後、副知事室に呼ばれ、受験者を特定できる受験番号や名前が書かれたメモを見せられて、有利になるよう働き掛けを受けたことを明らかにした。平敷氏は安慶田氏に対し「仕組み上できないとお断りした」という。
安慶田氏は「全くそんなことはない。今日弁護士がコメント出す」と否定した。【琉球新報電子版】