沖縄芸能体験、楽しんで 「マグネットコンテンツ」公演 観光客らに4作品紹介


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
シップ・オブ・ザ・リュウキュウの各公演の出演者=2日、那覇市ぶんかテンブス館前ポケットパーク

 沖縄の伝統芸能を生かして観光客や県民を引き付ける舞台を制作する「シップ・オブ・ザ・リュウキュウ 沖縄芸能マグネットコンテンツ舞台公演」が今月と10月、来年2月に那覇市ぶんかテンブス館とパレット市民劇場で開催される。4人の演出家による4作品を上演する。県と県文化振興会の主催で2017年度文化観光戦略推進事業の一環。2日、同公演をPRしようと那覇市ぶんかテンブス館前ポケットパークでキックオフイベントが行われ、4団体によるミニ公演が開かれた。

 今年で6回目となる同公演は、昨年から国内外の観光客が往来する国際通りに近い2会場で上演している。平田大一総合プロデューサーは「多くの観光客に沖縄の芸能を体験してもらいたい。今回はこれまでの作品の中で、見て、触れて、体験できるものを選んだ。多くの人に楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 入場料は一般2500円、高校生以下2千円。詳細は公式サイトまたは県文化振興会(電話)098(987)0926(土日・祝祭日を除く平日午前9時から午後5時)。上演作品の概要を紹介する。

 REQUIOS・王朝伝(照屋忠敏演出) 県内各地のエイサーや獅子舞など民俗芸能をアレンジしたダイナミックな創作エイサーを創作芸団レキオスが演舞する。ゲストに舞踊団飛琉HARUや我部隆斗、仲宗根達也、美音などが出演する。22~24日にパレット市民劇場で上演。

 ルン♪ルン♪バルーン♪琉球舞踊(富田めぐみ構成・演出) 玉城流玉扇会の大田礼子を中心とした琉球舞踊とバルーンアーティストの新垣麗によるバルーンアートが共演。29日~10月1日に那覇市ぶんかテンブス館で上演。

 ミットマン(島袋寛之作・演出) 沖縄発祥の空手と和太鼓のパフォーマンスを基にした現代劇。観光気分で沖縄に来た異星人ミットマンのドタバタ劇が展開される。出演は島袋と村山靖、与那嶺圭一、HIDETO。10月6~8日に那覇市ぶんかテンブス館で上演。

 沖縄燦燦(さんさん)(三隅治雄作・演出) 躍動感あふれた舞踊や現代風にアレンジされた民謡で島の暮らしを生き生きと描いた沖縄版ミュージカル。バイオリンと三線の生演奏で届ける。2月9~11日に那覇市ぶんかテンブス館で上演。

 開演時間はそれぞれ1日目が午後8時、2日目は午後4時と8時、最終日は午後1時と4時。