オスプレイ離着陸数、夜間1.5倍 総数は14%増 昨年度


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 沖縄防衛局は米軍普天間飛行場で実施した2016年度(16年4月~17年3月末)のオスプレイの飛行状況調査の結果を8日、公表した。離陸は1370回、着陸は1345回で、離着陸総数は前年比14%増の2715回だった。中でも日米の航空機騒音規制措置で運用が制限されている午後10時以降の夜間離着陸は前年比53%増の116回に上った。

 調査は沖縄防衛局が土日や祝祭日などを除く平日に航路観測装置と高所カメラで実施。オスプレイとともに回転翼機(ヘリコプター)の航跡も調べた。
 ヘリの航跡調査結果からは、07年に日米が合意した経路と異なる航路での飛行が確認されているが、沖縄防衛局は「航跡は、風向・風速などの気象条件等で個々の飛行ごとに差異が生じる。それを踏まえれば、米軍が日米合意を守っていないということにはならない」との見解を示した。
 沖縄防衛局は調査結果を8日、県、宜野湾市、北谷町、北中城村、中城村に説明した。宜野湾市の担当者は「航空機が場周経路をはみ出し、住宅地上空を飛んでいることも多い。市に寄せられる苦情も増えており、負担軽減を市民が実感できていない」と指摘した。