伊平屋―伊是名架橋を 早期実現へ海上行進 60隻に380人


この記事を書いた人 大森 茂夫
伊平屋村と伊是名村の間の海域を進む海上パレードに参加した船=9日、伊平屋村と伊是名村の間の海域

 【伊平屋・伊是名】伊平屋村と伊是名村をつなぐ架橋の実現を目指す総決起大会「伊平屋・伊是名架橋早期実現海上パレード」(伊平屋・伊是名架橋建設促進協議会主催)が9日、両村付近の海域で行われた。両村民約380人は60隻の船に乗り込み、架橋実現に向けてアピールした。

 架橋は伊平屋島と伊是名島の中間にある無人島の具志川島を通って両村をつなぐ計画。全長約2200メートルとなる。この日、伊平屋村野甫港と伊是名村内花港に約870人の村民が集まり、架橋実現に向けて気持ちを共有した。その後、両村から60隻の船が出港し、具志川島付近の沖合で円を描くように航路を進めるなどした。船には「伊平屋~伊是名に一日も早く橋を架けよう」と書かれたのぼりが立てられ、手を振るなどしてパレードを盛り上げた。

 協議会会長の前田政義伊是名村長は「多くの人が参加してくれて感激している。村民からの期待を胸に、今後も架橋実現に向けて国や県に要望していく」と話した。協議会副会長の伊礼幸雄伊平屋村長は「両島を結ぶ架橋建設は将来にわたって両村が発展していくための重要な事業だ」とその必要性を強調した。

 架橋の実現については現在、県と両村が調整中だ。