氷菓「ドラゴンのキス」販売 伊平屋中学生、特産品使い開発


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買い物客に試食を勧める伊平屋中の生徒=9日、那覇市おもろまちのコープおきなわあっぷるタウン店

 沖縄県伊平屋村の中学生が、地元産のドラゴンフルーツを使った氷菓「ドラゴンのキス」を、総合学習の授業で開発した。本格的な発売開始を前に、9日は那覇市と浦添市のコープおきなわの3店舗で生徒たちが先行販売し、目標の994個を売り切った。

 開発したのは伊平屋中と野甫中の2年生計14人。高校進学で多くが中学卒業後に島を離れるため「島発(だ)ち教育」の一環として、特産品を使った商品開発に取り組んだ。ナンポーやコープおきなわなどの協力を受け、1年時から企画を始め、味や販売価格の設定、ネーミングを決めた。

 9日、那覇市のコープおきなわあっぷるタウン店では、伊平屋中の生徒4人が店頭に立った。名嘉彩華さん(13)は「悩んで、時間をかけて完成させたので味には自信がある」と話した。試食し購入した那覇市の40代女性は「甘すぎず、爽やかな味」と評価した。

 手作りのポスターを飾って買い物客に試食を勧め、同店での目標351個を完売した。首里店、牧港店でも生徒がそれぞれの目標を達成した。

 「ドラゴンのキス」は鮮やかな赤色で、ドラゴンフルーツの種の食感とラムネの風味が楽しめる。130ミリリットルで税込み270円。今月中にはコープの各店舗で販売が始まる。