FC琉球 引き分け 藤枝に2―2 サッカーJ3第22節


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FC琉球―藤枝MYFC 前半38分、2点目のゴールを決めるFW富所悠=9日、県総合運動公園陸上競技場(又吉康秀撮影)

 サッカー明治安田J3第22節第1日は9日、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場で8位のFC琉球が9位の藤枝MYFCと対戦し、2―2で引き分けた。琉球は8勝8分け5敗、勝ち点32。

 琉球は立ち上がり、セットプレーの好機でMF田辺圭佑の長いパスにMF朴利基がヘディングで合わせ先制。1点を返されるも、FW富所悠が左サイドを駆け上がり、2点目を挙げて折り返す。何度もセットプレーのピンチを防いだ琉球だったが、試合終盤に追い付かれて勝ち点を分け合った。

 琉球の次戦は16日午後6時から、県総合運動公園陸上競技場で鹿児島ユナイテッドFCと戦う。

 第1日はそのほか、各地であり、栃木が鹿児島に5―1で大勝し、7戦連続負けなしで勝ち点を40として暫定2位となった。富山―C大阪U―23(23歳以下)は引き分けた。残り4試合は10日に開催。

(2)沖縄県陸(琉球1勝1分け)
琉球 8勝8分け5敗 (32)
2―2(2―1,0―1)
藤枝 8勝6分け6敗(30)
▽得点者【琉】朴利基(2)富所(10)【藤】越智(2)枝本(8)
▽観衆 1382人

 【評】FC琉球は終盤に追い付かれ、勝利を逃した。前半4分、右サイドのMF田辺圭佑の直接FKにMF朴利基が頭で合わせて先制。1―1の36分にはMF田中恵太からパスを受けたFW富所悠が走り込み、個人技で追加点を挙げた。後半は攻め急いで追加点を奪えず、後半41分に追い付かれた。(崎原有希)

◆終盤に失点 ため息漏れる

 つかみかけていた勝利がこぼれ落ち、スタンドからは大きなため息が漏れた。互いに攻撃的なサッカーを展開するチームで勝ち点差1でFC琉球が上回る藤枝MYFCとの対戦。昇格に向け負けられない戦いは試合は序盤から見応えのあるプレーが繰り広げられたが、課題の終盤に失点して追い付かれ、貴重な勝ち点3を逃した。MF藤澤典隆主将は「勝ち点を落としているのが自分たちの現在地」と肩を落とした。

 2―1で折り返した後半は攻撃面で選手交代を行うなど“あと1点”を狙ったが、縦に攻め急ぎ、幅を効果的に使えずに追加点を奪えず、相手がボールを持つ時間も増えた。何度も枠内に入ったシュートで好セーブを見せていたGK朴一圭だったが、終盤に押し込まれて失点した。

 チーム内のポジション争いで結果を残している朴利基は「長所のハードワークを生かして泥くさく勝ちに行く」と意気込む。FW富所悠は「上と詰めるチャンスを逃さず、一つ一つ大事に戦って差を縮めたい」と力を込めた。