ネットバンキングで送金被害 番号聞かれ220万、沖縄で初事案


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 沖縄県警サイバー犯罪対策課によると12日、県内金融機関のインターネットバンキング利用者の男性が、同機関職員を名乗った女性から暗証番号を電話で聞き出され、約220万円を県外の金融機関口座に不正送金される事案が発生した。インターネットバンキング利用者が電話で暗証番号を聞き出され、被害に遭うのは県内で初めて。13日も県内で同様の手口の不審な電話があり、同課は安易に暗証番号を教えないよう注意を呼び掛けている。

 男性は勤務先にかかってきた電話の女性から「外部から不正に攻撃を受けた形跡がある。至急調べるので暗証番号を教えて」と言われ、暗証番号を伝えた。男性口座から県外の2金融機関の口座に複数回にわたり約220万円が送金された。約200万円は何者かによって引き出されたが、20万円については要注意口座に振り込まれたことを不審に思った金融機関が引き出しを阻止しために被害は免れた。同課によると、男性はインターネットバンキングユーザーIDなど個人情報が盗まれている可能性もあるとしている。