宮城 久緒 
非常に強い台風１８号は１４日午前９時現在、久米島を暴風域に巻き込みながら北北西に進んでいる。久米島では、引き続き暴風警報が出されており、昼過ぎにかけて暴風に警戒を呼び掛けている。
八重山地方は１４日明け方頃、宮古島地方は午前、暴風域を抜け、暴風警報が解除された。
宮古島市では、引き続き大雨警報が出されており、土砂災害に厳重な警戒を呼び掛けている。
台風は１４日午前９時現在、久米島の西約２３０キロにあり、１時間に約１５キロの速さで北北西に進んでいる。中心気圧は９３５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は５０メートル、最大瞬間風速は７０メートルで、中心から半径２００キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっている。
宮古島地方では午前１０時すぎ、暴風警報が解除された。
宮古島市ではこれまでの雨で地盤が緩んでおり、１４日夕方まで土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けている。宮古島地方では、１２日午後６時から１４日午前１０時までの総雨量は宮古島市新城で５５６．５ミリ。宮古島市下里で５０９．５ミリ。下地島空港で４５８．５ミリ。
沖縄本島地方と先島諸島では、１４日夕方にかけて１時間に３０ミリの激しい雨が降る所がある見込み。土砂災害、河川の増水に注意を呼び掛けている。
１５日正午までの２４時間に予想される雨量は宮古島地方、沖縄本島地方で１００ミリ。
非常に強い台風１８号は、勢力を維持しながら東シナ海を北上する見込み。
沖縄気象台によると、久米島は１４日昼過ぎごろ暴風域を抜けると見られる。
先島諸島では吹き返しの非常に強い風が吹く見込み。沖縄本島中南部や北部、先島諸島では引き続き強風に十分注意するよう呼び掛けている。
予想される最大風速は沖縄本島地方で２５メートル、宮古島地方で２３メートル、八重山地方で２０メートル。最大瞬間風速は沖縄本島地方と宮古島地方で３５メートル、八重山地方で３０メートルと予想されている。
沿岸の海域では沖縄本島地方と先島諸島では大しけとなっている。予想される波の高さは宮古島地方と沖縄本島地方で８メートル、八重山地方で６メートル。
沖縄気象台は、沖縄本島地方や先島諸島では、暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒するよう呼び掛けている。【琉球新報電子版】
