FC琉球 入院の子どもたちを“プレー”で激励 南部医療センター


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 サッカーJ3のFC琉球の選手らが14日、南風原町新川の沖縄県立南部医療センター・こども医療センターを訪れ、入院している子どもたちと交流した。パス回しをする場面もあり、子どもたちは目を輝かせ、「サッカー選手からボールを取るのは難しかったが、会えて一緒にプレーできたことはすごい経験」と笑顔が広がった。

FC琉球の選手らと交流し、笑顔を見せる子どもたち=14日、県立南部医療センター・こども医療センター

 FC琉球からは県出身のMF知念雄太朗のほか、MF田辺圭佑、FW富所悠が各病棟を回って慰問した。3選手によるリフティング披露や子どもたちも交えたパス回し、サイン会に写真撮影、互いにプレゼントを渡し合うなどして触れ合った。選手のヘディングも交えたリフティング技術に、歓声や拍手が沸いた。

 脳性まひのため入院している内藤心咲ちゃん(5)=岡山県=は「かっこよかった」とはにかみ、母の友里さん(33)は「入院してからは外に出ていない。刺激があると頑張ろうという気持ちになる」と目を細めた。

 辻乃唯絵さん(10)=浦添市=は「(報道で)見たことがある選手が来てびっくりした。話せて良かった」と声を弾ませた。知念は「子どもたちは元気があり、激励に来た側だが逆に力をもらった。応援してもらったので、期待に応えられるように頑張りたい」と力を込めた。田辺は「子どもたちの笑顔が見られて良かった。笑顔を力に変え勝ちたい」と話した。

◆昇格へ「絶対勝利」/あす、ホームで鹿児島戦

 

 サッカー明治安田J3のFC琉球は16日午後6時から、県総合運動公園陸上競技場で鹿児島ユナイテッドFCと戦う。琉球は21試合を終え8勝8分け5敗、勝ち点32で8位。琉球はJ2への自動昇格の懸かる2位との勝ち点差は10に広がり、負けられない戦いが続いている。

 対する鹿児島は11勝2分け8敗、勝ち点35で6位。今季は7月のアウェー戦で対戦し、琉球が1―0で勝利している。

 琉球は前節、試合終盤に追い付かれ引き分けとなり、勝ち点3を逃した。上位に食い込むためには勝てる試合を取りこぼさず、しっかり勝ちきることが必要条件となる。

 前節、今季10得点目を挙げたFW富所悠は得点ランキングでリーグ4位に浮上した。

 2戦連続となるホーム戦に向け、「勝っていいニュースを届けたい」と意気込んでいる。