広島、京都の退職教員と学生が抗議に参加 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
新基地建設に反対する市民らの前であいさつする広島県尾道市退職女性教職員の会=16日午前10時34分、名護市辺野古キャンプシュワブゲート前のテント

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、キャンプ・シュワブゲート前には16日午前、台風18号の通過に伴う悪天候にもかかわらず、市民や議員ら約150人が集まり、新基地建設に抗議の声を上げた。
 午前11時現在、工事車両による資材搬入は確認されていない。大浦湾海上や米軍キャンプ・シュワブ沿岸での作業も行われていない。
 ゲート前で抗議行動をしていた参加者は午前10時ごろ、雨が強くなったことを受け、テントに移動した。京都府の立命館大学から授業の一環で来県している大学生5人があいさつした。
 3年生の男子学生は「ニュースで見るのと現場で見る米軍基地の規模の違いに驚いている。報道で分からない現実を知ることができた」と話した。

新基地建設に反対する市民らの前であいさつする立命館大学の学生たち=16日午前10時24分、名護市辺野古キャンプシュワブゲート前のテント

 3年生の女子学生は「実際に来てみると威圧感がある。怖いという感情を持った。ここに来て知ることのできる感情を大切にしたい」と話した。
 広島県尾道市からは「退職女性教職員の会」の女性10人が参加した。山本直美さん(63)=広島県尾道市=は「広島県民として核兵器廃絶や戦争反対への強い気持ちを抱いている」と語り「私たちも辺野古の海を守りたい。日米両政府による、こんな暴挙は許されない」と連帯の気持ちを示した。【琉球新報電子版】