6年に1度の大綱引き 中城・当間で「マールジナ」


この記事を書いた人 平良 正
6年に1度の「マールジナ」を引く若者たち=17日、中城村当間の当間公民館前

 【中城】6年に1度開かれる沖縄県中城村当間のマールジナ(大綱引き)が17日、同区民館前の通りで開かれた。参加者の減少を危惧し、区の役員会は区外からの参加も呼び掛けていたが、当日は300人余の区民が参加し、会場はにぎわった。当間自治会の比嘉三雄会長は「6年に1度、区民は一つになる。努力すれば区民は応えてくれる」と結束を再確認。「本当に幸せ」と喜んだ。

 村史によると、当間区のマールジナは1886年に中城殿内の奉公人だった比嘉喜保翁が首里の綾門大綱を見て、区に持ち帰ったことが起源。130年以上の歴史を持つ。

 マールジナの前では、子どもから大人までが参加し、ドラや太鼓、ボラなど10種類以上の楽器などで綱引きを盛り上げる道ジュネーが行われた。

 上組と下組に分けて行われる綱引きは雄綱と雌綱が貫木棒でつながると同時に始まった。綱引きは2回行われ、下組が先勝して、1勝1敗だった。

 道ジュネーでボラを担当した山川晴澄さん(12)は「緊張したけど、よくできた。伝統を残していきたい」と笑顔を見せた。