陸自反対署名1万4千筆、石垣市長に提出 市民連絡会


この記事を書いた人 平良 正
中山義隆市長(左)に1万4千筆超の署名と要請文を提出する石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の嶺井善共同代表(中央)と金城哲浩共同代表=19日、石垣市役所

 【石垣】沖縄県石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備を巡り、「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は市役所で19日、陸自配備に反対する市民の署名1万4022筆を中山義隆市長に提出した。中山市長は「大変多くの皆さんが署名したことは、重く受け止めたい」と述べた。署名者数は有権者の約36%に当たる。

 知念辰憲市議会議長にも署名提出を報告し、市議会としても署名を尊重することなどを要請した。市民連絡会は今後も署名活動を続ける方針を示している。

 提出の場で市民連絡会の嶺井善共同代表は中山市長に対し「市長が(陸自配備は国の)専権事項として民意を聞いてこなかったことがこの数につながっている」とした。その上で「名前や住所を明かしての署名だ。(1筆は)選挙投票での1票以上の重さがある。尊重してほしい」と求めた。

 提出前には市民連絡会のメンバーら約70人が市役所前で集会を開き、署名活動の成果を報告した。配備候補地に近い嵩田地区の農業花谷史郎さん(35)は「私たちの意見は市民全体と外れていない。むしろ多数ではないかと自信を感じられる活動だった」と署名の意義を強調した。