具商、浦商振り切る 糸満、宮古総実に逆転勝ち 沖縄県秋季高校野球第8日


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 高校野球の第67回県秋季大会第8日は23日、北谷公園野球場などで2回戦9試合を行い、具志川商業が浦添商業を3―1で振り切り3回戦進出を決めた。第4シードの沖縄尚学は延長戦を制し、8―2で那覇商業を下した。第2シードの中部商業は5―4で西原を退け、読谷は4―3で昭薬付に競り勝った。糸満は宮古総実に3―1で逆転勝利。知念は4―1で沖縄カトリックを破った。KBC未来は3―0で首里東を下した。北山は4―0で宮古工業をかわした。宜野湾は7―0で八重商工に七回コールド勝ちした。

◆具志川商・知名 復調、勝ち越し打

具志川商―浦商 4回表無死二塁、勝ち越しの適時二塁打を放つ具志川商の知名憂斗=23日、嘉手納野球場(内原優士撮影)

 具志川商が3―1の接戦をものにし、一つの壁となっていた2回戦を突破した。互いに初回に点を奪い合った後、ゼロが続いた四回に試合が動いた。先頭の安慶名大毅が二塁打で出塁し、知名憂斗が高めの直球をたたく二塁打でまず1点、犠打を挟み横田諒の内野安打で2点目を挙げた。決勝打を放った知名は「最近はずっと2回戦までしか勝てていなかったので良かった」と勝利を喜んだ。

 初回に相手の暴投で先制した具志川商だったが、その裏の浦添商の攻撃時に失策で試合は振り出しに戻った。投手戦の様相を呈していただけに、四回の攻撃は流れを引き寄せる貴重な2点となった。この得点を平和樹―新垣瑠依の継投で守り切った。

 知名は、もともとクリーンアップの5番を任されていたが、不調で1回戦は7番に。その試合で2安打を放ち調子を戻し、この日は5番に戻って勝利をたぐり寄せる二塁打を放った。

 「チャンスで打てていなかったので本当に打てて良かった」とほっとした表情。次戦に向けても「チャンスでしっかり走者を返し、チームを勢い付ける打撃がしたい」と力を込めた。(屋嘉部長将)

<きのうの結果>
▽2回戦
KBC未来 3―0 首里東
沖縄尚学 8―2 那覇商業(延長十三回)
読谷 4―3 昭薬付
宜野湾 7―0 八重山商工
 (七回コールド)
糸満 3―1 宮古総実
中部商 5―4 西原
具志川商 3―1 浦添商業
北山 4―0 宮古工
知念 4―1 沖縄カトリック

<24日の試合>
▽2回戦
【北谷】午前9時
 美里工―北谷
 首里―興南
 那覇―名護
【宜野湾】午前9時
 沖縄工―前原
 美来工科―真和志
 普天間―沖縄水産