コラソン粘り勝つ トヨタ東日本に22―21 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは23日、福井県の北陸電力福井体育館フレアでトヨタ自動車東日本と対戦し22―21で接戦を制した。通算成績を3勝2敗とした。前半は11―11と同点で折り返した。後半はコラソンが一時6点差のリードを奪い、主導権を握った。その後、徐々にトヨタ自動車東日本に流れを変えられ、1点差にまで詰められたが、最後は粘り切った。コラソンは24日、三重県の員弁運動公園体育館でトヨタ車体と対戦する。

▽男子
琉球コラソン 3勝2敗
 22―21(11―11,11―10)
トヨタ自動車東日本 2勝2敗

◇エース不在も積極攻撃 “全員主役”チームに自信

 琉球コラソンは、前の試合で軽い肉離れを起こしたエースの石川出が不在でも、全員が積極的にゴールを狙った。上位に食い込むためにも負けたくないトヨタ自動車東日本に1点差勝ち。水野裕紀監督は「誰かが抜ければ他のメンバーが力を出す。そういう雰囲気が自然とできている」と競り勝った試合を振り返り、全員が主役になれるチーム体制に胸を張った。

 試合の出だしはリードを許すも、今季絶好調のGK内田武志の好セーブが光り、前半10分過ぎには追い付いた。相手エースの変則的な攻撃にやられても、素早いリスタートから点につなげる展開で同点で折り返した。後半は、相手攻撃の起点を素早くくじく横一戦守備で速攻につなげ点を重ね、6点差までリードを広げた。退場が相次いだことで最終盤に1点差に追い上げられたが、そのまま逃げ切った。

 長身の趙顯章が抜けた今季のコラソンは、連係による広い範囲の攻撃で相手守備のスペースを広げ、ポストプレーやミドルシュートにつなげる展開が目立つ。その結果、「上三人」の村山裕次と赤塚孝治、福田丈らのシュート本数も増え、チームに勢いを与え始めている。ベンチメンバーも積極的に起用し、チームの底上げを図る水野監督は「攻撃の決定率がまだ低い。積極的にシュートを打つことも課題だが、24日のトヨタ車体戦は今日の勢いそのままに勝ちにいく」と力を込めた。