FC琉球、秋田を撃破 サッカーJ3第24節


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
FC琉球―ブラウブリッツ秋田 先制ゴールを決めるなど活躍したFW前田央樹(右)=24日、秋田県のあきぎんスタジアム(c)FC RYUKYU

 サッカー明治安田J3第24節最終日は24日、秋田県のあきぎんスタジアムなどで6試合を行い、FC琉球はブラウブリッツ秋田と戦い、2―1で勝利した。琉球は9勝8分け6敗の勝ち点35で7位。

 琉球は0―0で折り返した後半の立ち上がり5分、右サイドのMF田中恵太のパスに合わせたFW前田央樹が先制。後半25分にはPKでFW富所悠が追加点を奪った。終盤に1点を返されるも逃げ切った。秋田は勝ち点44で3位。

 琉球の次戦は30日、県総合運動公園陸上競技場でセレッソ大阪U―23と戦う。

 このほか、前節首位の沼津は盛岡に1―2で敗れた。勝ち点45のままで、同46の首位栃木に続く2位に後退した。

(2)Aスタ(1勝1敗)
琉球 9勝8分け6敗(35)
2―1(0―0,2―1)
秋田 13勝5分け4敗(44)

▽得点者【琉】前田(3)富所(PK)(11)【秋】田中(12)
▽観衆 3933人

◆やりたい試合運び

 金鍾成監督(FC琉球)の話 ペースとしてはやりたい形でゲームを運べた。簡単には勝利できない厳しい戦いになったが、勝って終わることができて良かった。自分たちの形の中からいかに得点に結び付けるかが課題であり、大事なところだ。次戦も自分たちの形から結果に結び付けることを求めていきたい。

◆堅守崩し上位に雪辱

 堅守が武器の相手に攻め続け、FC琉球が昇格に望みをつなぐ勝利をつかんだ。9試合ぶりの先発起用の前田央樹とエース富所悠の2人のフォワードが得点を挙げ、上位のブラウブリッツ秋田から勝ち点3をもぎ取った。第6節に1―6と大敗した相手に借りを返し、前田は「リベンジを果たせて良かった」と振り返った。

 前半は相手の2本に対し、6本のシュートを放つも得点につながらず、スコアレスで折り返した。後半5分、右サイドのMF田中恵太がドリブルで仕掛けて切り込むと、ペナルティーエリア右脇からクロスを上げる。ニアサイドにいた前田は「押し込むだけだった」。右足で冷静にボレーシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

 後半25分のPKは、FW富所悠がタイミングをずらしてゴール左に突き刺した。富所は今季得点ランキング5位の11点目となった。一方、課題の試合終盤に失点。さらに終了間際まで猛攻に遭ったが、GK朴一圭の好セーブなどで逃げ切った。