【中国時報】1200年前陶磁器、競売へ 13センチの筆洗い、推定14億円


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 今から約1200年前の北宋徽宗時代の五大名窯のうち、宮廷御用達の窯「汝」で作られた陶磁器は世界でも87しか存在しない。その大部分は世界各地の博物館に収められ、四つだけ個人が所有している。

 この四つのうちの一つ「北宋汝窯天青釉洗」が、香港サザビーズで競売に掛けられる予定で、3・85億元(日本円にして14億円)の値が付くと見られている。

 今回の「北宋汝窯天青釉洗」は13センチの小型の筆洗いで、底部に三つのゴマの大きさ程度の細い支えくぎの跡がある。以前、台北鴻禧美術館に所蔵されており、保存状態は極めてよい。サザビーズ中国芸術部のキュレーター李佳氏は、これほど保存状態がよい汝瓷は、極めて得がたいと評価する。