【沖縄】コザ信用金庫(上間義正理事長)が初の人事交流で岩手県花巻市の花巻信金(漆沢俊明理事長)から受け入れていた藤原将志さん(25)が、29日に1カ月間の研修勤務を終える。藤原さんは「コザと花巻で細かい手法に違いはあっても、地域密着を追求する信用金庫の原点を改めて確認できた」と期間中を振り返り、花巻での業務に生かしていく考えだ。
両信金が2016年に締結した人事交流協定による研修。コザからは上地祐次さん(29)がことし2月に花巻で1カ月間勤務した。
藤原さんは沖縄市内のアパートから自転車で本店に通勤。営業店で積み立てや融資に関する顧客訪問などを行い、顧客への助言を行う課題解決型金融などについても研修を受けた。
具志川支店で開催された「エイサーの夕べ」にも参加し、地域密着で奮闘する職員に間近で接した。
藤原さんは「花巻の夏も暑いが、日差しの強さが違った」と猛暑に戸惑いはあったようだ。「自分を見つめ直す機会にもなった。業務に取り入れられる部分は導入できるよう検討もしたい」と話した。
コザ信金総務部の與儀正哲次長は「この年次でバリバリと働いており、入庫後すぐに営業を回る花巻で、しっかりと鍛えられていると思った。コザの職員にとっても刺激になっただろう」と話し、受け入れ側にも得るものがあったとの考えを示した。【琉球新報電子版】