「あきらめていなかった」 仲地リカルドさん父のふるさとで墓参り フィリピン二世


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初めて会ういとこらと談笑する仲地リカルドさん(右から2人目)=27日午前11時45分ごろ、本部町崎本部

 【本部】本部町出身の仲地平次郎さんの息子でフィリピン残留日本人2世の仲地リカルドさん(83)が27日、本部町を訪れ祖父にあたる仲地平太郎さんやいとこの仲地宗五郎さんの遺骨が眠る墓をお参りした。

 リカルドさんは「父の亡きがらはどこにあるか分からない。父のふるさとに来ることをあきらめていなかった。家族に会うために長生きさせてもらった」と墓前で語りかけた。

 リカルドさんのいとこにあたる湧川菊さん(86)は「会えてうれしい。自分が生きている間に会えると思っていなかった。顔が似ているからやっぱり血がつながっているなと思う」と笑顔で話した。【琉球新報電子版】