FC琉球「県民が誇れるチームに」 J2ライセンス交付 フロント強化へ営業戦略部長募集


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J2昇格へ向け意気込む(左から)具志堅朗氏、倉林啓士郎氏、喜名哲裕氏=27日、那覇市の県体育協会スポーツ会館

 サッカーJ3のFC琉球は27日、那覇市の沖縄県体育協会スポーツ会館で会見を開き、クラブライセンス判定結果やJ2昇格に向けた課題や取り組みなどについて報告した。26日に是正通達付きでJ2ライセンスを交付され、琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長は「ファン、サポーター、スポンサー、ホームタウンの県、沖縄市、クラブに関わる全ての皆さまの応援とご尽力のおかげ」と感謝した。その上で「県民が誇りに思える、中身もJ2にふさわしいチームにしたい」と意欲を語った。フロントスタッフ強化のため、今後の琉球を担う営業戦略部長の募集も発表した。

 今季シーズン途中の8月末現在で、観客動員数が前年比240%の平均3136人、スポンサー企業社は前年比200%超えの130社となった。倉林社長は「経営改善の一定の成果として支援の輪の広がりを感じる」とし、動員増加については企業冠スポンサーや自治体などとの取り組みの強化に加え、魅力的なサッカーを展開したことなども要因に挙げた。

 倉林社長は「今後も強固なクラブ組織を整備していくため、フロント人員の強化と増員、安定した財務基盤の確立などを引き続き最優先課題として全力で取り組む」と意気込んだ。

 県サッカー協会の具志堅朗会長はJ2ライセンス交付を喜び、「昇格できる順位(2位以内)まで上げていただきたい。残り試合で激励も兼ねて入場者数を増やし、共に成果を上げていきたい」と試合会場への多くの来場を期待した。

 県出身元Jリーガーとして、琉球の喜名哲裕コーチは「子どもたちの目標となり、沖縄から世界へ発進できるクラブを目指し戦っていきたい。2位以内が昇格の絶対条件だ。常に勝利を目指して頑張っていく」と引き締めた。

 営業戦略部長募集については球団ホームページのhttp://fcryukyu.com/で詳細を確認できる。