米軍ヘリが低空飛行 久辺3区で80デシベル超22回


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沖縄工業高等専門学校の近くで低空飛行を繰り返す米軍ヘリ=29日午後0時20分ごろ、名護市辺野古

 【名護】米軍機のCH53大型ヘリが29日、名護市の久辺3区の民間地上空や学校近くで低空飛行を繰り返すのが確認された。米軍キャンプ・シュワブゲート前で低空飛行を目撃した名護市辺野古の新基地建設に反対する市民らは「なぜこんな飛び方をするのか」「近すぎる」などと怒りの声を上げた。

 CH53大型ヘリは沖縄工業高等専門学校や名護市立久辺小学校、久辺3区の集落上空を複数回にわたって低空飛行で旋回した。沖縄工業高等専門学校付近のシュワブ内にあるヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)で離着陸を繰り返した。

 名護市が独自に設置した騒音測定器によると、辺野古コミュニティーセンターで午前8時28分に最高で89・8デシベルが測定された。午前8時27分から午後0時15分の間にコミュニティーセンターや久志体育館、豊原地区会館にある騒音測定器で80デシベルを超える騒音が22回観測された。

 市民らによると、シュワブ周辺での訓練は過去にも行われている。県統一連の瀬長和男事務局長(54)は「勉学にいそしむ生徒が厳しい環境に追いやられている。なぜこのようなことが許されるのか」と憤りをあらわにした。