FMコザが優秀賞 討論番組が高評価 マニフェスト大賞


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「ホカクトワーズ」でMCを務める沖縄市議の桑江直哉さん(右)と仲宗根誠さん=2015年、沖縄市中央のFMコザ

 【沖縄】地方自治体の首長や議員、民間団体による政策本位の取り組みを表彰する「第12回マニフェスト大賞」(同実行委員会主催)の優秀賞が4日発表され、沖縄市の地域ラジオ局「FMコザ」が選ばれた。保守系市議と革新系市議の2人が、政治に対するリスナーの関心を高めることなどを目的に、政治や社会問題について意見を交わす番組「ホカクトワーズ(保革問わず)」が高い評価を得た。

 優秀賞は政策提言賞など7部門から計38件が選ばれた。今後、各部門で1件ずつ最優秀賞を決め、11月2日に都内で開く授賞式で受賞者による発表会を実施し、大賞を選ぶ。今回の応募は過去最多の2597件に上った。

 FMコザはコミュニケーション戦略賞の部門で選ばれた。ホカクトワーズは2013年に始まり、毎週月曜午後6時から1時間放送している。司会は保守系市議の仲宗根誠さん(39)と革新系市議の桑江直哉さん(43)が務める。

 番組では市内の話題に限らず、沖縄の米軍基地問題や話題の時事問題なども取り上げ、分かりやすい論議を心掛けている。2人はリスナーの声を議会の質問にも反映させ、地域の課題解決に取り組んでいる。

 FMコザ制作部の山内一郎部長(42)は「番組がきっかけとなり、議会を通して実際に地域の課題が解決されたこともある。今回の評価はとてもうれしい」と感想を話した。

 マニフェスト大賞は2006年に創設。早稲田大マニフェスト研究所と毎日新聞社の共催で、北川正恭・元三重県知事が審査委員長を務める。株式会社共同通信社が後援している。「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」などでつくる実行委員会が決めた。