南部東道路、那覇空港道直結へ検討開始 新IC追加で対応


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沖縄本島南部の南部東道路と那覇空港自動車道の直接乗り入れ案について話し合う第1回検討協議会=6日午前10時すぎ、県庁

 沖縄本島南部の南風原町山川から南城市玉城を結ぶ南部東道路と那覇空港自動車道を直接連結させる計画について、国と県、関係自治体で話し合う検討協議会の初会合が6日午前、県庁で開かれた。現計画では直接乗り入れる設計ではないが、南部東道路と空港道が交差する「新南風原交差点」に新たにインターチェンジ(IC)を追加する案が事務局から提示された。

 直接連結による時間短縮便益は、単純換算で年間約8・2億円との効果も説明された。この日絞り込まれた二つの連結案について、次回協議会で建設費用や渋滞緩和効果、利便性、周辺への影響などを比較検討する。時期は未定。

 南部東道路の現行計画では空港道に直接乗り入れできず、空港道と交差する「新南風原交差点」から約1キロ離れた南風原南IC交差点まで行かなければ空港道に乗り入れできない。地元自治体などからは直接連結への要望が相次いでいた。

 協議会会長の沖縄総合事務局開発建設部の望月拓郎企画調整官は「南部地域の人口が増え、事業化したときから状況が変わってきた。計画では空港道に直接乗り入れする形ではないが、乗り入れできないかとの意見をいただいてきた。南部地域の発展、経済振興、観光振興によりよい形になればと考えている」と直結の意義を説明した。

 南部東道路は、那覇空港自動車道南風原南ICを起点に南城市のつきしろ交差点までを結ぶ約8・3キロの地域高規格道路。【琉球新報電子版】