「緩やかにしなやかに闘い抜こう」 辺野古ゲート前に千人 新基地建設に抗議の拳


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辺野古新基地建設反対に向けて拳を突き上げる市民ら=7日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート付近

 【辺野古問題取材班】普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、オール沖縄会議は7日正午、ゲート前県民大行動を名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開き、約千人(主催者発表)の市民らが座り込んだ。市民らは「新基地建設を強行する政府が許せない」などの声を上げながら、新基地建設反対を訴えた。

 オール沖縄会議は毎月第一土曜日に県民大行動を開き、千人以上の座り込みを目指す。日米両政府をはじめとする県内外に新基地建設反対をアピールすることが目的だ。第一土曜日の県民大行動は今回が初開催。

 市民らは午前9時時点で150人以上がゲート前に座り込んでいた。集会開始時間の正午前には県内各地から市民らが続々と集まりだし、ゲート前やテント内に座った。正午になると、国道329の両歩道を覆うように市民らが並び、集会が始まった。稲嶺進名護市長やオール沖縄会議現地闘争部の山城博治氏らが登壇し、あいさつした。

 稲嶺進名護市長は新基地建設に関して「日本政府はわれわれの話を聞こうともしない、言おうともしない」と話し、沖縄の声が届いていない現状を指摘。「地域を、日本の民主主義を、地方自治を守るために一人一人頑張っていきましょう」と新基地建設反対を呼び掛けた。

 オール沖縄会議現地闘争部の山城博治部長は「心折れることなく緩やかにしなやかに笑顔で歌って、権力を笑い飛ばし、私たちの(非暴力)の闘いを続けて行こう」と強調した。集会の最後には、市民らは新基地建設反対に向けて「頑張るぞー」と拳を空に向けて突き上げた。【琉球新報電子版】