キングス、敵地快勝 Bリーグ第3戦 名古屋Dに91-77


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは7日、愛知県体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズと今季第3戦を行い、91―77で勝利した。キングスは第1クオーター(Q)から津山尚大の3点弾で点を重ねると、アイラ・ブラウンがリバウンドでチームに貢献してリードを奪った。第2Qは名古屋Dの攻撃に押されたが、キングスも二ノ宮康平の得点などで主導権を渡さず、47―33とリードして前半を折り返した。第3Qはインサイドを効果的に切り崩しながらリードを保ったが、簡単なミスを繰り返して失点した。第4Q序盤に7点差まで詰められたが、岸本隆一が3点弾を連続で沈めて勢いを取り戻すと、最後まで守備の手を緩めずに白星をつかんだ。キングスは8日午後2時5分から同会場で名古屋Dと第2戦を行う。(観客4529人)

キングス(2勝1敗)
91―77(28―16,19―17,23―25,21―19)
名古屋D(1勝2敗)

攻撃の形つくれた
 佐々宜央HC(キングス)の話 名古屋は攻守の切り替えが早いチームだったので、そのプレーをさせないようにした。オフェンスは迷わずにシンプルにシュートを打つことを目指した。チームの合計アシストが32もあったことは、攻撃の形をつくることができた結果だった。

◆岸本覚醒 3点弾4発

 キングスのエースが目を覚ました。ホームでの開幕2連戦の合計がわずか6得点だった岸本隆一が、敵地の名古屋D戦で4本の3点弾を含む17得点と爆発した。第4Qの序盤、7点差まで詰め寄られた場面では2連続で3点弾を沈め、リングを果敢に攻める積極性も見せた。「チームとしていいオフェンスができたおかげ」と仲間に感謝した。

 我慢の時間を何度も乗り越えた。外のシュートが当たっていたキングスは、第1Qから津山尚大や二ノ宮康平がリングを射抜いて主導権を握った。前半で2桁のリードを奪い、このままキングスのペースで試合が進むかに見えた。

 しかし第3Qの中盤からミスを連発。名古屋Dの猛攻を許して、9点差まで詰められた。それでも津山や渡辺竜之佑がしぶとく点を重ねて流れを取り戻した。第4Qに再び追い上げられても岸本が勢いを断ち切り「いい守備からいい攻撃につなげられた」とうなずく。

 敵地で価値ある白星を手にした一方で、ターンオーバーが16個と課題が多いのも確かだ。佐々宜央HCはチームの現状を「まだまだ経験が浅い」と見る。「新生キングス」の強さを揺るがないものにするためにも、一つ一つの経験をチームの力に変えていくことが必要だ。