FC琉球、決定力欠き7敗目 相模原に2―4 サッカーJ3第26節


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FC琉球―SC相模原 追い上げの得点を決めるなど、何度もゴールを狙うMF田中恵太(左)=8日、相模原ギオンスタジアム(c)FC RYUKYU

 サッカー明治安田J3第26節は8日、神奈川県の相模原ギオンスタジアムなどで行い、FC琉球はSC相模原と対戦し2―4で敗れ、3連勝はならなかった。通算成績は10勝8分け7敗、勝ち点は38で7位。

 琉球の34本に対し、相模原は9本。シュート数が示すように、琉球は多くの時間を敵陣でプレー。何度も相模原ゴールを攻め立てたが、元日本代表の相手GK川口能活の好セーブなどもあり、ゴールが遠かった。

 一方で、ディフェンス陣の一瞬の隙やゴール前のクリアミスなどで失点を重ねた。前半にはPKを外す場面もあった。

 0―4から増谷幸祐、田中恵太のシュートで2点を奪い追い上げたが、反撃が遅かった。

 琉球の次戦は15日午後1時から、岩手県のいわぎんスタジアムでグルージャ盛岡と対戦する。

(2)ギオンス(相模原1勝1分け)

相模原 7勝7分け10敗(28)
4―2(3―0,1―2)
琉球 10勝8分け7敗(38)

▽得点者【相】ジョンガブリエル2(5)普光院2(3)【琉】増谷(3)田中(4)
▽観衆 2338人

気持ち切り替える

 金鍾成監督(FC琉球)の話 試合終盤は相手が下がったので、攻める形もよりできてきた。4点目を簡単に失点したことで、ゲームが決まった。試合はまだまだ続く。気持ちを切り替えて戦っていきたい。

◆シュート34本、遠いゴール

 J2昇格を狙うFC琉球にとっては、痛恨の敗戦だった。放ったシュート数は琉球が34本でSC相模原は9本。コーナーキックも琉球の10本に対し、相手はわずか1本。ほとんどを敵陣でプレーし、相手ゴールを脅かし続けた。決定力に加え、サイドからのクロスボールへの対応やドリブルへの寄せなど、ゴール前の組織的な守備の差が点差となった。

 前半立ち上がりから琉球が攻め立てた。田中恵太や藤澤典隆のミドルシュートのほか、田中がポスト的な動きをし、ラストパスを送るなど、相模原はエンドラインへボールをクリアするのが精いっぱいだった。

 田中を含め、藤澤や知念雄太朗、富所悠、才藤龍治らが中盤でパスを回し、ピッチを大きく使ったサイドチェンジを幾度となく行い、好機を演出した。ゲーム後に座り込む相手選手の様子は、長かった守備時間の疲労の濃さを示した。

 その中で、前半31分に守備の人数は足りていたものの、あっさりドリブルで抜かれ先制を許した。34分にはゴール前へのクロスボールへの反応が遅れた。3失点目は前半ロスタイム。バックパスをクリアしようとしたGK朴一圭がボールを奪われた。

 後半の終盤、0―4の劣勢から増谷幸祐、田中恵太がシュートを決め、最後まで攻めたのは収穫となった。これからの1試合1試合をどう勝ち切るか、90分集中力を持ち続けるプレーが求められる。