キングス逆転3連勝 名古屋D戦85―81 Bリーグ第4戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは8日、愛知県体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズと第2戦(今季第4戦)を行い、85―81で勝ち3連勝とした。

 快勝した第1戦から一転、試合序盤からキングスのシュートはリングにはじかれ、早い展開で攻撃を仕掛ける名古屋Dに主導権を握られた。一時はリードを2桁まで広げられたが、アイラ・ブラウンのインサイドや二ノ宮康平の3点弾で加点して前半は40―44で終えた。第3Qに金城茂之や二ノ宮の得点で逆転に成功した。

 その後は互いにリードを奪い合い、キングスは最終盤に岸本隆一と二ノ宮の連続3点弾で試合を決めた。

 キングスは14、15の両日、沖縄市体育館で滋賀レイクスターズとホーム2連戦を行う。(観客4508人)

キングス 3勝1敗
85―81(15―22,25―22,23―17,22―20)
名古屋D 1勝3敗

耐えて後半修正

 佐々宜央HC(キングス)の話 名古屋Dが激しく戦ってくることは分かっていたけれど、第1Qはそれにやられてしまった。相手の激しい守備に攻撃が止まる時間があった。選手たちには耐えようと伝えていて、後半から修正できた。この勢いに自信を持って次につなげたい。

◆勝負強さ発揮、接戦制す

 キングスが勝負強さを発揮した。名古屋Dと接戦を繰り広げていた第3Q、得点が欲しい時間にアイラ・ブラウンがインサイドを切り崩して加点した。1点リードで迎えた第4Qの終了間際には、岸本隆一と二ノ宮康平が連続でリングを射抜き、一気にリードを広げた。ブラウンは「(岸本や二ノ宮の)ビッグショットが大きかった」と仲間の活躍を喜んだ。

 試合序盤は名古屋Dの守備に苦しめられた。厳しく体を寄せる名古屋Dを前にキングスは攻撃を組み立てられず、インサイドまで切り込んでもボールがリングをとらえられなかった。

 早い展開の攻撃を仕掛ける名古屋Dを止められず、ミスからの失点も続いて最大で15点のリードを許した。

 苦しいゲームとなったが、ヒルトン・アームストロングやブラウンがダンクシュートでチームを鼓舞した。

 徐々に名古屋Dの背中を捉えると、第3Qに金城茂之が2本の3点弾を沈める活躍を見せて逆転に成功した。第4Q残り10秒で2点差まで迫られても、金城が冷静にフリースローを沈めて試合を決めた。

 試合後の佐々宜央HCは「最後にチャンスをつかめたのは大きい」と話した。新たなスタートを切ったばかり。競り合う展開を制した経験は大きな糧になったはずだ。指揮官は「1試合1試合を大事にする」とさらなるステップアップを誓った。