“車道の自転車と間隔を” 啓発ステッカー作成 沖縄県サイクルスポーツ振興協会


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「シェア・ザ・ロード」(思いやり運転)を啓発するステッカーをPRする森豊代表理事=南風原町の沖縄輪業南風原店

 沖縄県サイクルスポーツ振興協会は歩行者、自転車、自動車などが互いに思いやりの心で道路を共有することを呼び掛ける「シェア・ザ・ロード」(思いやり運転)啓蒙ステッカーや、マグネットの発売を1日から開始した。道路交通法では原則として自転車は車道の左端を走ることが定められているものの、自転車が車道を走ると、間近を通過する自動車に危険を感じるとの声が上がっている。今回のステッカーは、自動車が自転車のそばを通過する時に、1・5メートル程度の安全な間隔を保つ思いやりを呼び掛ける。

 県サイクルスポーツ振興協会は、愛媛県が制定した県自転車安全利用促進条例に基づいて2015年11月から取り組む「シェア・ザ・ロード」の精神に共感し、沖縄でも広げたいとステッカーやマグネットを作成した。

 県サイクルスポーツ振興協会の森豊代表理事は「(自転車利用者は)車が近くを通過する際に恐怖を感じることがある。道路は皆で共有しているとの意識につながればと思う」と語った。

 ステッカーやマグネットは、県内の自転車専門店「沖縄輪業」の各店舗で販売しており、取り扱う県内自転車店を拡大したい考え。販売収入は、自転車教室を開く費用に充てる計画だ。