7~9月「景気拡大」 観光関連が好調 海邦総研


この記事を書いた人 平良 正

 海邦総研は10日、7~9月の沖縄県内景気動向調査の結果を発表した。景気が「上昇」と答えた企業の割合から「下降」と答えた企業の割合を引いた景況判断指数(BSI)は全業種でプラス24・3の「上昇」超となっており、県内景気は「拡大している」と判断した。前期(4~6月期)からプラス幅は13ポイント上昇しており、来期(10~12月期)も「上昇」超が続く見通し。

 8月の入域観光客が初めて100万人を突破するなど、観光関連が好調だったことから、業種別BSIで旅行・宿泊業がプラス57・1となった。観光客需要などによって、卸売り・小売業は同40・0、飲食サービス業は同70・6、その他のサービス業は同28・6だった。公共工事のほか、アパートやマンション建設など民間工事の需要も好調だったことから、建設業はプラス9・4となった。情報通信業はマイナス5・6、医療・福祉は同17・6だった。

 海邦総研は来期について「景気は引き続き拡大することが見込まれる」と見通している。調査は1996事業所を対象に実施し、有効回収数は407通だった。