那覇空港、拡張後の容量限界で要請へ 沖縄経済界が中長期構想


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那覇空港中長期構想の承認を求める石嶺伝一郎会長(中央)=11日、沖縄県那覇市

 沖縄県の経済界関係者らでつくる那覇空港拡張整備促進連盟(会長・石嶺伝一郎県商工会議所連合会会長)は11日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で臨時総会を開き、那覇空港の整備に関する「那覇空港中長期構想」を全会一致で承認した。2017年度内に、国など関係機関に要請する。

 臨時総会では、9月21日に開かれたシンポジウムで示された案を拡張整備促進連盟の那覇空港中長期構想として承認した。

 総会の参加者からは、第2滑走路の供用後も15年度の1・17倍とされる離着陸回数をどこまで改善できるのか、アクセス道路に想定される瀬長島方面の道路や施設利用に関する意見が上がった。

 石嶺会長は「ありがたい意見があり、内容をブラッシュアップ(改善)していく」と期待を示した。

 那覇空港中長期構想は、2本の滑走路間に旅客ターミナルを移転・新築して航空機の受け入れ容量を拡大することを核に、ホテルや商業施設、コンベンション施設、レンタカーステーションなどを一体的に整備する。