今回の事故の経緯について米軍はエンジントラブルと説明したようだが、エンジントラブルはCH53大型輸送ヘリに限らず、どの航空機にもあることだ。炎上したのは、ヘリが地面に着いた時の衝撃で燃料タンクが壊れて燃料が漏れ出し、引火したことが原因だと考えられる。
事故を起こしたCH53のE型のヘリは、空気孔にネットが張っており、バードストライクなど機体外からの影響によるエンジントラブルとは考えにくい。恐らくエンジン内部でのトラブルだろう。
沖縄国際大で墜落したヘリはCH53D型で、今回のヘリは後継機種になる。ただ、輸送能力を上げるためにD型より機体が大きく、エンジン数も多いなど、構造は異なっている。
オスプレイの安全性が課題になっているが、CH53の事故率はオスプレイよりも高いことを留意した方がいい。(航空評論家)